引越し作業をする際には、大型の家具家電を除いて段ボール箱に荷物を予め梱包しておくのが鉄則です。しかしながら、スーツやドレスといったデリケートな衣装は畳んで収容するとシワが寄ってしまいます。
せっかくの衣装を台無しにしないように用意されている引越し用のアイテムがハンガーボックスです。
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ハンガーボックスとは何?メリット・デメリット解説
ハンガーボックスとは?
ハンガーボックスはハンガーと衣装が掛けられるようにしてある、段ボールかプラスチックでできた箱です。自分で使用するときに組み立てて使うので、作業前に家に置いておいてもスペースを取りません。
組み立て自体も簡単で力作業でもありませんから、女性一人でも十分に組み立てられます。ハンガーボックスの大きさは高さ100×横50×縦50(単位はcm)程度で、メーカーによる差はほとんどありません。
このサイズの収容力は春夏用の薄手の服にしておよそ15~20着(頑張れば30着)、コートなどの厚手の冬物で7~10着ほどになります。
ハンガーボックスのメリット
引越し作業前に大切な衣装をハンガーボックスの中に掛けておけば、作業当日に作業員がハンガーボックスごとトラックへ積み込み作業をしてくれます。
なので皺が寄ることなく、大切な衣服をそのまま新居に持ち込むことができるのです。新居に到着したときも開封してそのままクローゼットに直行させられるので、手間いらず。
折り目をつけたくないスーツや高級ブランド服を所有している人は便利なアイテムですよね。
以上がハンガーボックスのメリットです。
ハンガーボックスのデメリット
ではデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
まず収納できる衣類が意外と少ないので、その選別に時間が掛かるというのがひとつ。
また、ハンガーボックスで運びたい衣類が多いとボックスの数が増え、トラックの積載量(体積)を圧迫する可能性も考えられます。
デッドスペースが大きいので積載量が少ない単身パックではあまりおすすめできません。
最悪なのは当日、推奨許容量を超えて詰め込んだ挙句、衣装に皺が寄ってしまったり、入りきらなかった洋服をビニールで運搬する羽目になるという点です。
事前に自分で荷物の梱包をするのであればこのような事態は防げることも多いのですが、通常ハンガーボックスは引越しの当日に業者が持ってきてくれる手筈になっているので事前準備もなかなか難しいです。
さらにハンガーケースへの収容やケースからクローゼットへの移し替えを当日に作業員任せにすると、汚損の危険があります。
どういうことかと言いますと、他の荷物を運搬した手で衣装に触れる、あるいは作業中に汗をかいているのでその汗が付着してしまうということです。
傷つけたくない大切な衣類だからこそ、わざわざハンガーボックスに入れて運搬するのに、これでは本末転倒もいいところです。そういったリスクが気になるようでしたら、お任せパックを申し込んでいたとしても、自分の手で作業をした方が安全と言えます。
無料でハンガーボックスがレンタルできる大手引越し業者3選
引越し業者大手のアート引越センター、引越しのサカイ、アーク引越センターではハンガーボックスを無料でレンタルをしてくれる場合があります。
アート引越センター
アートの場合は梱包資材一式に含まれる、段ボール製の「ハンガーボックス」と、繰り返し使うレンタル品でポリプロピレン・ポリエチレン製の「ハンガーケース」と呼び分けているようです。
この「ハンガーケース」の方を選択すれば、無料でレンタルをすることが可能です。家族の引っ越しで最大5箱無料で借りることができます。
ただし、数に限りがあるためか地域によってはハンガーケースのレンタルは引越し作業が1日行程で終了する場合にのみと限定されます。長距離移動で数日掛けた引越しの場合では、利用できないケースも発生します。
ハンガーボックス5つあると、夏服・・75~85着程度、冬服・・35~50着程度収納することができます。
サカイ引越センター
サカイでは段ボール製のハンガーボックスの用意はいなく、繰り返し使えるプラスチック製のハンガーケースのみを用意しています。5箱まで無料でレンタルができるのが魅力ですね。
引越しの当日にトラックで運ばれてきますので、衣類の収納作業はそこからになります。従って予め「ハンガーケース運び出すだけ」の状態に準備をしておくことはできませんが、仕訳をしておかないと時間が押してしまうので注意しましょう。
アーク引越センター
愛知県名古屋市に本社を構えるアーク引越センターは20社以上の支店がある業者で、ハンガーボックスの無料貸し出しを行っています。
家族だけでなく単身引越しでも無料で5箱借りることができます。
以上紹介した3社はすべて5箱無料レンタルできますが、業者によっては4箱だったり2箱だったりと実は5箱も貸してくれるのはかなり良心的なんですよ!
その他ハンガーボックスを無料レンタルできる引越し業者一覧
上のおすすめ3業者以外にもハンガーボックスレンタルが無料の業者を一覧表にしてみました。
引越し業者名 | 無料レンタル数 | サイズ |
---|---|---|
人力引越社 | 3箱 | 縦120㎝×横60㎝(おおよそ20着程度入るハンガーボックス) |
日通 | 4箱 | 単身パック当日便 |
引越し革命 | 最大5個 | 幅50㎝×奥行50cm×高さ110cm |
アリさんマークの引越社 | 必要枚数 | ー |
引越本部長 | 2個 | 縦50×横50×高さ100※1個追加プラス500円 |
ハート引越センター | 最大4個 | W480×D740×H1,000mm |
アップル引越センター | 基本は3本 | W500×D500×H1,000mm |
町の引越し屋さん | 2tトラックは3個 | 高さ98cm、幅45cm、奥行50cm |
ケーエー引越センター | 2箱 | 縦50cm・横50cm・高さ100cm |
ハンガーボックスの貸し出しをしてない引越し業者
ここでは逆にハンガーボックスを貸し出しを行っていない業者を紹介します。当日に「え!」とならないように気を付けましょう。
クロネコヤマト
クロネコヤマトは現在引越しサービスは「わたしの引越」という単身パックしか対応していませんが、その単身パックにハンガーボックスはレンタルできません。
ハンガーボックスをヤマトが運営する資材オンラインショップ「ネコハコ」で有料販売していますが、正直割高なのであまりお勧めしません。
また家族プランが復活すれば、ハンガーボックスの無料レンタルも再開するかもしれません。その時来たら随時更新しますね。
赤帽
ヤマトと同じく赤帽も基本的にはハンガーボックスのレンタルは行っていません。
赤帽やヤマトのように単身向けの業者や価格重視の業者は、資材費用も削ることにより他社よりも安くしているということもあり当然と言えば当然ですね。
ただ、以下のような一部の赤帽業者では無料でハンガーボックスを貸出している業者もいるので、詳しくは個別に検索してみてください。
- 赤帽ラッキーカーゴ(東京・埼玉)
- 赤帽フューチャーカーゴ(神奈川)
- 赤帽いつも元気運送(大阪)
- 赤帽ほり配送サービス(仙台)
- 福永運送(福岡)
- 赤帽ピジョン(札幌)
【2~3箱だけほしい人向け】ハンガーボックスを購入するにはどこが安い?
自分で引越しをする際にハンガーボックスだけ購入したい場合、引越し業者は対応してくれないことがほとんどです。ですが、梱包材を専門に扱う業者も存在します。
ハンガーバーが付属しているセットの方が価格は高くなっています。引越し作業が多い方にとっては、繰り返し使えて自宅での保管も場所を取らないので、非常に便利なセットです。
しかし、1回こっきりの引越しでしか使わないとなると、中々に高額にも感じられる金額です。そんなときは楽天やAmazonの通販になってきます。
送料込みで考えると段ボール製のものなら3,500円程度、プラスチック製のものなら5,000円が最安値の水準になります。楽天市場やアマゾンで出品がありますのでチェックをしてみてください。
>>楽天市場のハンガーボックス一覧はこちら
>>アマゾンのハンガーボックス一覧はこちら
メルカリやヤフオクでも安く手に入りますが、出品しているかどうかは運次第ですので頼り切ってはいけません。それに、ほとんどが中古品なので汚損・破損がないか要注意です。
このような再利用をする場合、特に段ボール製のものは耐久性が落ちている可能性もあります。
【引越し業者向け】ハンガーボックスをまとめて買うにはどこが一番安い?
引越し業者向けや法人向けで一番安いと感じたのは「ダンボールワン」というサイトのハンガーボックスで、最安単価1セット1,932.5円(税抜)でした。
一般的なハンガーボックスとおなじサイズで15kgまで収容可能だったので、耐久力もなかなかのものです。
最低購入数が2つだったので、衣類が少ない人には向かないかもしれませんが検討の余地アリでしょう。
【注意】引越し業者によってはハンガーボックスのレンタル料を取る場合も
先述したように大手の引越し業者ではハンガーボックスを無料で貸し出してくれる場合「も」あることをお伝えしています。
大手3社であれば上記のケース以外は有料になるのです。もちろん他の業者でも、どんなケースでも完全に無料というところは少ないでしょう。
ですので、見積もりの際にはしっかりハンガーボックスが何箱借りれるか、どこまで無料かなどの要望や疑問点を業者につたえるのが肝心です。引越しの見積もりの時には大型の家具家電に気を取られて、ハンガーボックスまで注意が向かない人が多いのです。
引越し業者はそういうケースを山ほど見ているので、当日対応できるように準備をしてきてくれます(もちろん、してくれない業者だってあります)。
してきてくれるのはとてもありがたいのですが、オプション料金発生…という予想外の出費を招くことにもなるのです。最も良心的な引越し業者は、見積もり担当者のほうからハンガーボックスについて言及してくれるのですが…。
業者と相談するときにはメモなどに注意点を書き出して整理しておき、質問をできるように準備しておいた方が「ああすればよかった」と後悔することもないでしょう。
ハンガーボックスはどこに売ってる?ホームセンター調査してみた。
ホームセンター | 販売の有無 |
---|---|
コーナン | 無 |
カインズ | 無 |
ビバホーム | 無 |
コメリ | 無 |
ロイヤルホームセンター | 無 |
ニトリ | 無 |
ナフコ | 無 |
上記のホームセンターを実際の実店舗で調べてみましたが、引越し用のハンガーボックスの取り扱いはしていないようでした。
店舗に置いてもあまりニーズがない、ということなんでしょう。
ハンガーボックスを買いたい場合はネット購入、ということになります。
【緊急策】ダンボール大2つと突っ張り棒でハンガーボックスを自作する方法
一つ目の段ボールは上ブタだけ開いた状態にして、2つ目の段ボールは全て開放します。
そしてその2つ目の段ボールを四角に開いた状態で端の部分だけを重ねてガムテープなどでくっつけます。
ダンボールの最上部に100均で売ってる突っ張り棒を通す穴をあけたら完成です。
高さが1m以上ある大き目の段ボールがあればそのダンボール一つと突っ張り棒だけでハンガーボックスを自作することも可能です。