観光や行楽にハイシーズンがあり、宿泊費や交通費が高くなるように、引っ越しにもハイシーズンがあります。それが3月です。
同じクオリティで引越しを頼むのであれば、時期をずらすのが最も料金を抑えられるのは間違いありません。しかし、生活環境や仕事の都合上、旅行のように気軽に「じゃあ来月に変更しましょう」とはいきません。
ましてや、「残念だけど、今回は無しね」とすることは絶対にできません。3月の引越しについて料金を抑えるコツなどを紹介しますので、予定がありそうという方は参考にしていただけると幸いです。
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【2025年最新】3月の引越し見積もり料金相場・費用目安は?
距離/人数 | 単身(荷物少) | 単身(荷物多) | 2人 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
全国平均 | 47,100円 | 56,200円 | 90,500円 | 171,200円 | 308,300円 | 352,800円 |
~15km未満 | 33,670円 | 38,200円 | 76,400円 | 99,500円 | 156,200円 | 271,200円 |
~50km未満 | 44,300円 | 47,900円 | 80,400円 | 110,300円 | 181,500円 | 302,300円 |
~200km未満 | 55,000円 | 65,300円 | 140,900円 | 189,800円 | 252,600円 | 372,400円 |
~500km未満 | 76,800円 | 91,700円 | 202,400円 | 275,600円 | 293,400円 | 422,500円 |
500km以上 | 87,200円 | 131,500円 | 253,300円 | 341,900円 | 381,300円 | 456,700円 |
引越しでは荷物の量や、移動距離、申込み地域によって料金が異なりますが、例えその他の条件が同じだとしても、3月に引越しをすると他の時期よりも相場が1.5倍~2倍程に跳ね上がります。
さらに言うと、3月20日~4月5日は特別割増の加算が認められている一番の繁忙期になり、割増率は最大3.5倍になります。
割増率3.5倍というと、つまり本来なら10万が相場の引っ越しなら35万円になります!高!!
当然、距離や荷物量によって料金は大きく変わってきますが、3月1日~19日の全国平均で言うと、単身は47,100円~56,200円、2人が90,500円、3人家族で171,200円、4人家族308,300円、5人家族以上が352,800円となります。
3月20日~31日の超繁忙期の全国平均は、単身が97,410円~123,640円、2人が194,100円、3人家族が322,400円、4人家族が443,080円、5人家族以上が551,600円になります。
2つの表を比較しても分かるように、3月20日~31日の超繁忙期は引越しが集中するため2倍~3.5倍高くなっている事が分かります。
仕事の都合などでどうしても超繁忙期の時期しか引越しできないなら仕方ないですが、時期をずらせる人は3月の19日前か4月6日以降に引っ越しすることをおすすめします。
どちらにせよ、かならず見積もり比較をしておかないと、どこまでも料金は値上げされるので、一日でも早く引越し一括査定で無料比較しておく事をおすすめします。
3月の引越しで高い日・高すぎる日・安い日は?【カレンダー付】
日曜 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
20 | 21 | 22 | ||||
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
■引越し料金が高すぎる日、■引越し料金が高い日、■引越し料金が安い日
20日~31日は繁忙期の特別割増の加算が認められている超繁忙期です。可能なら避けたい日ですが、仕事などの都合でどうしても超繁忙期にしか引越しできないという人は一日でも早く見積もり比較することをおすすめします。
狙い目は3月の上旬の平日です。他の月と比較すると高いですが、3月の中では安くで引越しすることができます。
【高すぎるワロタ】3月の引越し相場が高くなる理由は?
このように3月の引越しが高いのには理由があります。日本の暦の関係上、年度の切り替わりが4月になるため、就職や転勤、進学の季節の直前期に当たるからです。
大学生や専門学校生の進学準備だけでなく、実は子供の進学時期に合わせて離婚・転居する人も最も多い時期でもあります(名字が変ったのを同級生にわからないようにするため)。
新しい職場、新しい学校へ通える範囲へ転居して、周辺環境に少し慣れるのに3月は最もふさわしい時期です。しかし、引越し業者の数やそこで働く従業員、所有するトラックの台数には限りがあります。
引越しの依頼は途切れることなく舞い込んでくるので、需要が供給を上回り、営業努力も不要になるどころか、人手不足にすらなり得るのです。
よって、引越し業者では割引サービスでお客さんを呼び込む必要はありませんし、新たにバイトなどの求人をするためのコストが増えますから、それがダイレクトに引っ越し料金に反映されてしまうのです。
断られることもある繁忙期の3月の引越しはいつ頃から予約を入れておいた方がいい?
料金が高いだけなら、心ならずも目をつぶることもできましょう。しかし、3月中に引越しをしたい場合に、直前に申し込んでも断られてしまうこともあります。
断られなかったとしても、希望する日程や時間帯では受け付けてもらえない場合も十分ありえます。特に土日は会社が休みで、本人や家族が一緒に作業をしたり、監督したりできるので希望が集中します。
先述した通り、トラックも作業員も限りがありますので、あまりに希望者が多いとプロの業者であってもさばききれません。この状況は全日本トラック協会もその旨を告知をしているくらい、深刻な事態です。
3月中に引越しを完了させたければ、早めに動く必要があります。大手の企業だと、年内に予約を抑えているところもあるくらいなのです。
転居先が決まっていなくても、見積もりと予約は可能ですから、転勤の打診をされたタイミングや進学先候補が見つかった時点で動き出しましょう。これは転居先候補が複数あって、1か所に絞り切れない場合でも同様です。
業者によって多少の違いはありますが、引越し予定日の3日前程度までならばキャンセルが可能ですから、1か所に決まった時にキャンセルの連絡を入れればよい状態にしておくのが安心です。
学生は、合格発表や卒業式の後では遅いと認識してください。3月の引越し予約が増え始めるのは1月頃からなので、12月~1月あたりに抑えておくのが、希望日程も通りやすいでしょう。
ただし、あまりに早すぎる予約は受け付けていない引越し業者もあります。
3月の引越しを安くする方法とは?
どんなに注意をしていても、3月中に引越しが避けられない場合もありますね。先ほど申し上げたように、早期に申し込んでおくと、早割特典が適用される場合があります。
また、希望が集中するのは土日ですので、そこを避けて平日(特に中旬より前)を狙うと数万円程抑えることができます。午前と午後では、午後の方が費用を抑えられます。
これは、午前に引越しを頼んでいた人の作業が終了してから取り掛かるため、どうしても午後に予約した人の引越しに取り掛かる時間が遅れてしまうなど、不安定な要素を含む点を業者が考慮してくれるからです。
また、予約キャンセルなどで穴が急に開いた日や、数時間だけ作業が空いてしまった時間帯に申し込むと、費用が抑えられます。ただ、これらは各業者に直接確認しないとわかりませんし、そのような日程・時間帯がそもそも発生するかどうかもわからないので、運任せの要素が強いと言えるでしょう。
HPを確認して、季節で料金変動がない業者を選ぶのも狙い目です。とはいっても年末年始や転居前の忙しい時期に、ひとつひとつの業者に逐一確認を取るのも面倒極まりないですね。
もっとも便利な方法は一括見積サービスです。概算になりますが、各社の見積もりが一覧で表示されますので、比較検討しながら候補先を絞っていくことができます。
地域に特化したような小さな業者もヒットするので、特に大手の引越し業者しか思い浮かばない人、引越し業者に詳しくない人には、かなり強力なツールになるでしょう。